うろこ雲

夏と秋の境目は、なかなか難しいものです。昔の人も「あかあかと日はつれなくも秋の風」と言っています。私たちの地方でも、昔から「10月の裸日和」という言葉や「おなご騙かし」という言葉が、よくつかわれます。
特に「おなご騙かし」は、涼しくなったから夏物を洗って収納したとたんに、また暑くなってしまうとき、あらら、せっかく洗濯したのに、また着て汚すのか、というあの徒労感を、よく表してます。ほんと、あらら、ですから。
女の仕事は、徒労感を持ってはダメですね。服や下着は洗っても洗っても、また汚すのですから。お茶椀は、洗っても4時間もしたら、また汚すのですから。でも、白いお皿にお肉を盛って全部食べてくれたとき、残る油にはやりがいを感じます。
お風呂の浴槽を洗うとき、昨日のざらざらが取れると、スッキリします。そんなもので満足していいいのか、といわれても、ハイ、というしかありません。いくら綺麗にしても、すぐ汚れる、それをまた綺麗にする。それが日常ですから。
そんな事を考えて、今朝も実家の横の道を掃きます。うちの垣根が、この季節になると毎日葉を落として車で往来する奥の家の人に迷惑かかるので、母が嫌がるのです。空にはやっと、うろこ雲が現れました。自然も同じことの繰り返し。徒労じゃありません。

あら、広い

実家の近くのバス停の前に、大きな外科病院がありました。みんな何かあると駆け込んでた。ムカデに噛まれた、とか。ここいらムカデが結構いて、見たとたんに、うひゃああと逃げるのみ。
ま、そんなこんなで、あると安心な存在でした。ところがある日、突然、閉鎖。4階建ての建物はゴースト化しました。借金がかさんだ、とか、お医者様ががんに罹ったとか、噂がいろいろ。
なんでも、耐震装備をするのに巨額の資金が必要で、改装するより土地を売って新しいところに建てた方が安い、とか。耐震改装て、かなりの費用ですって。なんでも新しいほうが経費は安いのね。
PCなんかも、修理するより買った方が安い、てこと、ままあります。これでいいのかと、なんだか矛盾を感じますが。そうこうしているうちに院長先生がお亡くなりになってしまって。また、噂。
田舎って、噂の広まりが早いよー。て、近頃ウロウロしている新参者の私も、いろいろ言われてるでしょうが、本人の耳に入ってこない限り関知しません。で、その病院がとたんに取り壊された。
頑丈そうに見えたのに、あっという間に跡形もなくなるので唖然。更地になると、結構広いものですね、敷地って。隣は自治会の公民館で、あら、ここの裏こうなってたのね。なんて発見も面白い。
で、いまの噂は、なにができるか、です。高齢者施設、という説も。母が「じゃ、私、入る」。ところが今どきの施設の入居金2000万円ですって。たのむから、家にいてください。理想の体重、モデルってどのくらい?